● キンリューフーズに味の歴史あり
焼肉のたれ「金龍中辛」が誕生
焼肉のタレとして、最初に発売されたのは「金龍中辛」で、日本中が高度経済成長に沸いていた1970年。折しも人々の食生活が魚から肉料理へと移行を始めていた頃で、「金龍中辛」は、焼肉が庶民的になるのと相まって、次第に評判が広がっていきました。
その大きな要因に挙げられるのは、「手づくり感へのこだわり」です。お肉本来のおいしさを際立たせるのはもちろん、口の中でどこか懐かしさすら感じさせる味で、好調に売れ行きを伸ばすことができました。
第二、第三の人気商品で飛躍
「金龍中辛」の発売以降、さまざまなバリエーションを凝らした焼肉のタレのほか、すき焼きやしゃぶしゃぶなど、鍋物用の調味料や各種スパイスなど、幅広い商品を手がけてきました。どの商品も、キンリューフーズならではの「手づくり感」を大切にしたおいしさでたくさんのお客様に愛され、現在、有名焼肉店をはじめ専門店やスーパーなど、幅広いフィールドへと販売を拡大することができました。
しかし今日に至るまでには、食品業界にはさまざまな問題がありました。そのような苦境にあっても、キンリューフーズは、独自のノウハウと培われた経験でひとつひとつ乗り越え、さらには新たな商品「豚しゃぶのたれ」「ステーキソース」「ドレッシング」など、第二、第三の人気商品を世に送ることができました。
ここでは、キンリューフーズの歴史を振り返りながら、数々の商品開発にかかわる「ドラマ」の一部をご紹介します。